【PSP】「インフィニットループ」の体験版をやってみましたよ

何かいい感じの ADV ないかねーと思って、大容量体験版をやってみました。
主人公は王国の王子で、父王が亡くなったために即位と婚儀を行おうという、その前夜に死んでしまいます。ただ、何故か幽霊となって人に取り憑くことができるようになり、いろいろな人に取り憑いて夢を見せ、悲劇を回避しながら進んでいくというゲームです。何かしらの悲劇が起きてしまうと初日に戻るので、タイトルのインフィニットループになるわけですね。

とりあえずあれだ、立ち絵の顔とうごめくのが不安を誘います。各キャラのアクションが大きくてそれらしいのはけっこう好感が持てますが、ヒロインの立ち絵が不安になる感じというのはちょっと困った。やってるうちにだいぶ慣れましたが、ちょっと絵にくせがあるので、苦手な人はつらいかも。
あと、特定の人に特定のキーワードを与えると夢を見せることができる(悲劇回避に関係あるものもないものもあり)のはいいのですが、当たった時の爽快感がいまいちないなあ。ヒントはけっこう示されるのですが、関連キーワードではだめで正解そのものを選ばないといけないので、そこがちょっと謎のストレスになりました。

ところで、大容量体験版をセーブせずに進めていたらいきなり「ここまでです」と言われてセーブもできなかったので、今後製品版をやるとしたらまた最初から…ですね…。

【閲覧注意】カニバリズムの話を読んだ

東京別視点ガイド : 食べログには絶対載せられないグルメレポ!人間の男性器を「性器喫食会」で食べてきました。
うう。なんかきついんだけど何が悪いのかわからなくて、結局最後まで読んでしまった。このレポートは、人を食べた動機が愛情とか憎しみとかではなく、純粋に好奇心で食べた記録がつづられているのがなんだか不思議でした。
…というかあれですよ、胸のくだりの方がこわい!

髪が伸びた

「伸びたね!」「伸びましたねー」と、美容師さんと一致を見るぐらいに髪が伸びました。昔は耳にかかった時点で挫折していたので、それなりの進歩というものです。それでもまだ、正面から見たらボブに見えるよねーってぐらいですが、わたしにしてはずいぶんとがんばっています。
そしてなんかこう、丸い。丸顔なので丸い髪型はしっくりくるのですが、丸い。後ろから見たらボンバーマンの爆弾か何かみたいなフォルムになっていそうです。

【映画】「孤島の王」を観てきましたよ

色彩のあまりない、しかし色を感じる映画でした。
舞台はノルウェーの孤島、針葉樹と灰色の海岸と海の中に建つ白い建物の中にいるのはダークカラーのスーツを着た大人たちと、揃いの制服を着た収容者の少年たちという色の乏しさですが、全体に漂う緊張感と不穏さのせいか、映画そのものの色合いを感じるような気がしました。
いわゆる不良少年の更生施設で起きる不条理と、それを起爆剤とした大規模な蜂起を題材としています。この大規模な蜂起は歴史上実際にあった事件ですが、映画はその事実を元にして、ドラマとしての展開を優先して作っている印象でした。印象的だったのは、模範生として出所を間近に控えた「優等生」の葛藤と変化でした。その行動が正しいものなのか、この場面に限っては正義を成しているようにも見えるけれどそれでいいのだろうか、という疑問をこちらに投げかけられたように感じました。
犯罪者の人権や社会復帰の道筋についてなど、いろいろなことを考える材料となるような映画でした。誰が、どちら側が勝ったのか負けたのかではなく、割り切れない、ほろ苦い結末だったのもよかったです。

【PS3】「緋色の欠片」をやってますよ1

テキスト ADV(乙女ゲー)なのに、添削ゲーと名高いのは伊達じゃなかった。
もともと「テキストがひどい添削ゲーだ」という評判は前から聞いていて、でもプレイしないでそういうのもちょっとなーと思っていたら、縁あってプレイすることになったので一通りやってみました。
なるほど、これはひどい。誤字脱字もけっこう目立ちますが、同じ表現が多すぎとか形容詞のつじつまがあっていないとか、バトルものなのにバトルシーンが壊滅的にだめだとか、これちょっと他にシナリオライターいなかったの!という出来でした。そのわりに設定だけはそれなりにしっかりした定番伝奇ものなので、設定だけ作れる人が書いちゃったのかなあ…。
攻略キャラはわりと普通ですが、主人公とサブキャラが人として好きになれなかったり、ルートによってキャラがぶれすぎなのもつらかったです。せめて、特定のキャラを攻略しない大団円ルートがあったらそれを基準とすることもできそうですが、それもないので結局何がしたかったんだろう、という印象が残ってしまったのが残念でした。
それと、これはまったく個人的な事情ですが、真の力を解放したら立ち絵に獣耳が生えるとかちょっと笑ってしまってだめでした。どうせなら「大神」のアマテラスぐらい思い切って姿が変わればいいのになあ。
PS3 版なので後日談もありますが、今ちょっとやる気出ないな…そのうち気が向いたらやろう。

【映画】「裏切りのサーカス」を観てきましたよ

なるほど、わからん。ほぼすべておっさんで構成されている愛憎劇なことぐらいはわかった。
イギリス情報部、通称「サーカス」に潜む二重スパイを探す主人公、スマイリーが中心となって、過去と現在が交錯する中で真実に寄っていく物語です。が、過去と現在がこまめに入れ替わることや人間関係の複雑さ、非常に緻密に練られている印象ではあるものの登場人物、ことに主人公が寡黙なので、何がどうなったのかに付いていくのが難しい映画でした。
ただ、わからない感じを差し引いてもあまりあるほどのスタイリッシュさで満足できる映画でした。どこを切っても絵になるというのはこういうものか。組織に属する、現役(もしくは現役でいようとしている)人間はきっちりとスーツを着て、そこからこぼれ落ちた人間は日常に取り込まれたような私服でいる、という対比もよかったです。設定や人間関係、展開の難解さをアイコンで補っているのかな。
今、あまりにもわからなかったので、原作であるジョン・ル・カレの「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」を読んでいます。映画で1人に集約されてた人が2人いるとか、映画に影も形もなかったキャラクタがいるとかこれはこれで大変な目に遭っていますが、面白い。原作を読んだらもう一度観てみたい映画です。