【映画】「レオニー」を見てきましたよ

才ある芸術家と編集者の物語としてはありだ。両親としてはこの人たちはちょっとつらい。
イサム・ノグチの母、レオニー・ギルモアの半生を描いた映画です。アメリカで詩人である野口米次郎(ヨネ・ノグチ)と知り合い、子供を身ごもるも、日露戦争が始まる中ヨネは日本に帰ってしまい、1人で子供(後のイサム・ノグチ)を産んだレオニーは、日本に渡ることを選ぶ…というあたりが前半です。ヨネ・ノグチは詩人としての才能はともかく、内面的には弱さや自分の都合のいいように物事を解釈するところがある普通の人で、レオニーもまた、我が強く、頭の良さが幸せにつながりにくいタイプに感じました。誰も過度にうつくしく描かれることなく進んでいくのはとてもいいと思いました。ラストに向けてが駆け足気味だったので、妹であるアイリスの葛藤がどうなったのかが少し気になりました。あとキャサリンちょうかわいい。
全体に流れる雰囲気と音楽が少しもの悲しく壮大で、とてもよかったです。イサム・ノグチのことをもっと知りたくなりました。