【映画】「Ricky リッキー」を見てきましたよ

「生まれてきた子に羽根が生える」というのはともかく、生え方がやけにリアルでおののきました。
主人公は娘が1人いるシングルマザーで、勤めている工場で出会った新しい恋人との間に男の赤ちゃん、リッキーを授かります。ひっきりなしに泣く子で、おまけに背中にアザができたことで恋人ともすれ違い、出て行かれて途方に暮れているうちにリッキーの背中に羽根が生えてきて…というような物語。羽根が生えてくる過程が、骨が伸びて羽根の元になるものができて羽毛がその上から…みたいな、進化の過程のような印象で、非日常なのにリアルというか生々しい。「羽根が生える」以外の事象はすべて地に足が着いた感じ、現実的なものとして描かれていたのがなんだか面白かったです。
お母さんが全体的に結構うかつな人でちょっとツッコミたくなる場面も多かったのですが、リッキーが飛んで行ってしまうシークエンスの「見とれて手を離してしまったの」というセリフはよかった。非常にうつくしいシークエンスで、ああ、これは離しちゃってもおかしくないよな。という印象と、「子離れ」を象徴するような場面の理由が「うつくしかったから」というのは、素敵でした。
あと娘役の子がものすごくかわいくて、演技もよかったです。