「トスカ」を見てきましたよ

そんなことで人生(ほとんど)初の生オペラ「トスカ」を見てきました。キエフ・オペラの公演。台風直撃なのは何かの縁か。わーオーケストラピットがあるよ!とか自分の席に座ってから覗き込みに行ったりしてお前小学生か。ぐらいのテンションで。覗き込んだ瞬間に中の人と目が合ってしまって大変に気まずい思いをしたのもいい思い出ということにします。舞台そのものは、ツッコミどころ満載だ!という思いを吹き飛ばすというよりはねじ伏せるような感じで、なるほどこういうものか!と納得。あの会場全体を自分の身体という楽器ひとつで引き受けようという気合いがすげー。密談を朗々と歌い上げていいのかしら!とかもうどうでもいいよね!とかそういう感じ。最後の歌い手が一堂に会してご挨拶の時、役者少なくてびっくりしたぐらいでした。時間の長さも感じなかった。あれはすごい。スカルピアはいっそ清々しいほどの悪役でよかったです。
全体に、様式美の世界であるのかなあという印象を受けました。歌舞伎なんかと同じ感じ。そういえば今日、三大テノールと謳われたパヴァロッティがお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りします。