【ケータイ小説】「あたし彼女」を読みましたよ

オンラインで読み通せる作品のカテゴリに「本」を入れるのも微妙なラインですが、青空文庫で読んだ時も「本」カテゴリを付けるからそれに準じておくことにします。
あたし彼女 -BooksLegimo(ブックスレジモ)-

アタシ
これまで
ケータイ小説って
読んだこと
なくて
今回初めて読んでみたら
ページ数429って
本気かしら
みたいな

そんな感じで、本文を読んでいる時間と次のページを読み込んでいる時間がほぼ同等だよなあと思いながら読み進めました。最初は怒濤の「みたいな」に、これは無理だ先に進めないと感じましたが、しばらくしたらこのリズムに慣れてきました。とは言え文体が口語なので違和感があったりイラッ☆としたりしましたが、文体も内容も「創作は携帯電話で読むもの」という層に応えるようにできているのなら有効だし、成功だと感じた人がいるからこそケータイ小説大賞に選ばれたんだろうな。無理して読むものでもないですが、読まずに批判だけするのもどうだろうと思ったことですよ。
後書きに「実話に基づいたお話でした」とあって、二次創作だと体験ベースですというのはかなり敬遠される要素だけに、文化が違うんだなーと思って興味深かったです。個人的なグダグダを作品として作り上げる姿勢は昭和の私小説みたいだ。