宿題を目の前にした子供みたいなことになっています

いわば「課題図書」として渡された本を読んだものの、後半は目が滑っていたので読み返し…てもやっぱり目が滑っているのですが、反動かなんなのか、お気に入りの本を読み返したくて仕方なくなっています。 ニコルソン・ベイカー著・岸本佐知子訳「フェルマー…

「生きる技術は名作に学べ」を読みましたよ

伊藤聡「生きる技術は名作は名作に学べ」(ソフトバンク新書)読了。 著者のブログ「空中キャンプ」を前から読んでいて、本が出るんだー!ということで買ってきました。新書って出版社が違っても表紙が同じ感じだったりしてわかりづらい! 本の内容は、いわ…

「テルマエ・ロマエ」を読みましたよ

ヤマザキマリ「テルマエ・ロマエ」1巻(エンターブレイン刊)を読みましたよ。 別の本を探しに行った先のコミック専門本屋で平積みされていてティンときた(っていうかそこの本屋でおすすめされてるマンガはまずハズレがない)ので、帯の紹介も面白げだった…

結局何を読めばいいというのか

スタンダール原作「赤と黒」の映画、リマスター版がかかるんだってよー。という話をしていたところ、わたしは読んだことがない、相手はフランス文学はいまいち合わないという話になり、 「そういえばわたし、『パルムの僧院』は半分で投げた。主人公が成長し…

「大人も子どももわかるイスラム世界の『大疑問』」を読みましたよ

池上彰・著「大人も子どももわかるイスラム世界の『大疑問』」(講談社+α新書)読了。 以前から、中東というかイスラエル・パレスチナあたりってぐったぐたなんだよなー。あれいつかどうにかなる日が来るんだろうか。そもそも聖地の成り立ち自体が、っていう…

著作権フリーの読書感想文

自由に使える読書感想文は学校提出目的に限り著作権フリーです 強制的に読まされて、しかもその先にあるのが読書感想文とかほんとぐんにょりしますよねー。っていうか、学校では「感想文を書きなさい」って言う前に文章の書き方をちゃんと教えるべきだと思い…

春らしい何かを紹介したかった話

女性におすすめの…女性におすすめっぽい…おすすめのふりをした何か…みたいに話題を考える用事があったのですが、いくら考えても出てこない。漠然と考えているから悪いのかも、自分に近いところに引き寄せればいいのか本の話とか。と思ったものの、最近買った…

のぞき見防止シート付きブックカバー

普通のブックカバー+正面からしか見えない文庫本サイズしおり付き!という商品を見かけました。ライトノベルなどもこれがあれば電車の中で読めるよ!という、客層を見越したようなそうでもないような一品でちょっと面白い。ただ、商品名を見逃したのでぐぐ…

「ブーリン家の姉妹」を読みましたよ

フィリッパ・グレゴリー著・加藤洋子訳「ブーリン家の姉妹(上・下)」(集英社文庫)読了。 映画「ブーリン家の姉妹」の原作本。とは言え、映画の方が省略はなはだしい上にかなり印象も違うので、別物として読みました。イングランド王ヘンリー8世の愛人と…

「あたし彼女」の現代語訳

「あたし彼女」現代語訳 - 藤棚の上 書き下しという感じであらすじをていねいに追っているので、スクロールするマウスがないとかクリックしてる気力がない人は読むと内容が把握できることと思います。一通り読んで、あーそんなシーンあったな!作者本当に23…

【ケータイ小説】「あたし彼女」を読みましたよ

オンラインで読み通せる作品のカテゴリに「本」を入れるのも微妙なラインですが、青空文庫で読んだ時も「本」カテゴリを付けるからそれに準じておくことにします。 あたし彼女 -BooksLegimo(ブックスレジモ)-アタシ これまで ケータイ小説って 読んだこと …

「白の闇」を読みましたよ

ジョゼ・サラマーゴ著/雨沢泰・訳「白の闇」(NHK出版)読了。 「衣食足りて礼節を知る」とはよく言ったものだと思いました。 原因不明の失明が突然蔓延し始める世界。視力を失った人々の視界は暗闇ではなく白く輝くようになり、伝染病とおぼしきそれはまた…

「灯台守の話」を読みましたよ

ジャネット・ウインターソン著/岸本佐知子訳「灯台守の話」(白水社)読了。 みなしごになった10歳のシルバーは、灯台守のピューに引き取られて夜な夜なお話を聞いています。そこで語られる牧師の物語はいろいろとやりきれなくどうしようもなく、幸せにも取…

「道のまん中のウェディングケーキ」を読みましたよ

スーザン・スタンバーグ編「道のまん中のウェディングケーキ」(白水社)読了。 タイトルの通り、道のまん中のウェディングケーキをテーマに編まれたアンソロジー全23編。暗い話あり、いたたまれない話あり、うつくしい話あり、受け止めにくい話ありで楽しめ…

「沈黙の春」の読書感想文を書いてみましたよ

コピペ素材にできるような文章はここにはないよー! って書いておけばいいのかな。というぐらい、リンク元に毎日引っかかっています。ぐぐる暇があったら読むといい、そしてできることならあの読みづらい本を回避して他の本を題材にすればいいと思います!あ…

「聖☆おにいさん」2巻を読みましたよ

1巻では涅槃図かよ!と1ページ目で吹いたけど、2巻は2ページ目の壮大な勘違いぶりで吹いた。さすが神の子はスケールが違うぜ(誤解的な意味で)。あ、未読の方のためにちょっと説明しておくと、この本は下界に降りて立川でルームシェアして暮らしてるイエス…

読書感想文の話(前の続きみたいな)

前のエントリはここらあたり リンク元に「沈黙の春」+読書感想文、という組み合わせがあって悪いと思いつつちょっと笑っちゃいました。あれは課題図書になりがちですが書きにくい(というか読みづらい)ですよー。でも今だったら「なんでもかんでも農薬のせ…

フリー使用可能な読書感想文

自由に使える読書感想文は学校提出目的に限り著作権フリーです 学生さんにおかれましてはもうすぐ夏休みですね。となれば宿題が待っていますね。ドリルは毎日解いていけばいい(予定)、絵日記はためると洒落にならないけど最近はネットで過去の天気とか調べ…

藤崎竜版「屍鬼」1・2巻を探し出して読みましたよ

売ってねー。2巻同時発売とどこかで見たのが数日前、昨日見た時は小さい本屋だから置いてないのかな?それとも近日発売を見間違えた?と思い、わりと品揃えがいい(店員さんのアンテナが高そうな)本屋に行くも2巻のみ発見、それならば出ていることは確実だ…

すきなもの布教活動

たいがいのオタクは布教が好きです。それに加えて若い人はたいてい布教が好きな気がします。これはすばらしい!存在を知らない第三者がいるのはもったいない!という勢いと思い入れの元に自身のブログなんかで布教活動を開始するわけです。とは言えブログは…

【映画】ナルニア2作目がもうすぐ封切り

http://www.disney.co.jp/narnia/ 映画「ナルニア国ものがたり」の2作目、「カスピアン王子の角笛」がもうすぐだなーということでメモ。リーピチープ!リープいないの!と思い続けていましたが、ようつべに落っこちていた予告編にちらっといました。ちっさー…

ナルニア映画と聖書の宣伝

なんやら変なコピペがあるなあと思ったら、「『ナルニア国物語』は聖書の教えを正しく伝えているので広めたい、『ライラの冒険』は悪の物語だ」という主張でした。*1わたしは子供の頃に読んだ違和感が大人になって読み返した時に、そうかキリスト教の世界観…

「DEATH NOTE/アナザーノート」を読みましたよ

西尾維新「DEATH NOTE/アナザーノート ロサンゼルスBB殺人事件」(集英社)読了。 図書館にあったから借りてきたけど、デスノはよく考えたら二部を一切読んでない+一部も人の家で徹夜して読んだ(ので、細部は結構あやしい)という程度のお付き合いなので…

「真鶴」を読みましたよ

川上弘美「真鶴」(文藝春秋)読了。 刊行当時に書店で見て、ものすごく目と気を引かれた装丁だったのですが、図書館ではさすがに箱から出して書棚にありました。でも本体の方もまたうつくしい。こういう「見た目が好きなので所持したくなる本」というのはち…

「パルムの僧院」を読みましたよ(あとついでに文中の呼びかけについての話)

スタンダール・作/生島遼一・訳「パルムの僧院」(岩波文庫)読了。 気が合いませんでした。登場人物に思い入れを持てなかったのもあって展開にも入り込めず、ラストまでの展開は上巻でネタバレされてそれでも読み通したら、下巻には後書きのひとつもないっ…

ひどいぜ岩波文庫

上巻の最後に解説が付いてたので読んだら、スタンダールすばらしいすばらしい読むべき!という主張はともかくとして、下巻のあらすじがさらっと書いてあって、うへえってなりました。 なんか結末まで書いてあったけど気のせいかなコノヤロウ。

活版印刷の本

今読んでいる「パルムの僧院」は、古い岩波文庫版なので活版印刷です。今のつるつるとした字とは趣がことなった、濃淡のムラや活字のかすれがあったりするその印刷は読みやすいかと言われればちょっと読みづらいのですが、同時になんとなく好ましい雰囲気も…

題名から受ける誤解の解消

スタンダール作・生島遼一訳「パルムの僧院」(岩波文庫)読み始めました。わたしはこの話を、僧院で修道士かその見習いあたりが繰り広げるややこしくも陰鬱な話だと思い込んでいたのですが(それなんて「薔薇の名前」だよ)、実際は活劇ですよー。と言われ…

いしいももこさん、死去

101歳だったそうです。この前、銀座の教文館で石井桃子フェアをやっていたので、ああまだお元気でいらっしゃるのかなあ。と思っていましたが、そっかー。ご冥福をお祈りします。 わたしの記憶にある「石井桃子」は、うさこちゃん(ミッフィー・さらに言えば…

三津田信三2作読みましたよ

「厭魅の如き憑くもの」(まじもののごときつくもの)・「首無の如き祟るもの」(くびなしのごときたたるもの)・共に原書房の2作を読みました。両方とも怪奇幻想作家・刀城言耶が登場するシリーズで、ミステリですがホラーや伝奇ものとしての色合いがかなり…