結局何を読めばいいというのか

スタンダール原作「赤と黒」の映画、リマスター版がかかるんだってよー。という話をしていたところ、わたしは読んだことがない、相手はフランス文学はいまいち合わないという話になり、

「そういえばわたし、『パルムの僧院』は半分で投げた。主人公が成長しなさすぎる」
「それだったらドイツ文学の方が向いてるんじゃないか」
「でも成長っていうか悩んだあげく『車輪の下』とかになっちゃうじゃないですかドイツ文学こわい」
「イギリス文学だとほら『嵐が丘』みたいのがある」
「読み通したけど、ひたすら執念深く暗かった記憶しか残っていない…あと幽霊とヒースの原」

さてどうしたものか。世の中の古典とか名作と呼ばれているものを読もうとはずっと思っているのですが、なかなか進みません。というか、その流れが来た時に挑戦してみて投げたのが『パルムの僧院』だったんですが。読む前は『薔薇の名前』(これはイタリア)みたいに僧院の人間関係が中心なのかと思ったら、ぜんぜんそんなことはなかったぜ!
まあそのうち。そのうちー。実はジェイン・オースティンすらすべて読んでいないのでその辺から崩すか。「最初に読んだ作品がものすごく面白かったけど他がまったくだめだったぜ!」みたいな、横光利一パターンもあるので油断できないのが本の面白いところでありやっかいなところでもありいいものです。