いしいしんじ「みずうみ」（河出書房新社）（一応）読了。 読んでいる間、話の流れとは関係なく「なんか昔の作品で『みずうみ』ってタイトルの話あったよなーなんだっけなー」と思っていました。川端康成だった。というのはいいとして、3章仕立ての長編でし…

津島誠司「A先生の名推理」（講談社ノベルス）読了。 鎌倉の喫茶店にいつもいる「A先生」ってそれどこの鮎川先生。というのは置いておくとして、いい短編集でした。夜光怪人の謎や消失する建物、宇宙人の手になる連続殺人事件？という感じの謎が提示された時…

ロイス・キース著／藤田真利子訳「クララは歩かなくてはいけないの？ 少女小説にみる死と障害と治癒」（明石書店）読了。 そういえば「物語だしね」で読んでたけど、神を信じたから、自分のことばっかり考えないようになったから、おてんばであることをやめ…

ロイス・キース「クララは歩かなくてはいけないの？ 少女小説にみる死と障害と治癒」（明石書店）が図書館から来たので、読み始めました。この本は何しろ邦題がいい。*1当たり前のように受け入れていたことを当たり前の疑問として聞かれたように、歩けるわた…

これなんて「薔薇の名前」？ リンク先には他にもいろいろな図書館の画像があります。すげー。物量も建物自体もすげー。教会図書館と呼ばれるものもありますが、どこかに教会の建物を図書館に転用した場所があるらしいです。見てみたい。でもきれいすぎて怖い…

漫画を何冊かまとめて買いましたよ日記。ということで、あさりよしとお「るくるく」（アフタヌーンKC）7・8巻と、中村光「聖☆おにいさん」（アフタヌーンKC）1巻を。特に意識してないけど宗教色があるようでないようである3冊になりました。 片や悪魔が居候…

この前からたらたらと武田百合子「富士日記」を読んでいます。今のところ、手元には古本屋で見付けた下巻しかないので、そのうち縁があったら上巻と中巻も手に入れたいところ。下巻に収録されているのは昭和44年から昭和51年まで（時々日付がまとめて飛んで…

Frozen Grand Central - YouTube ニューヨークで行われたゲリライベントの動画です。グランド・セントラル駅（日本で言ったら東京駅あたり？）で、14時半から5分間、プロジェクトに参加した人々がぴたりと止まります。「フローズン・タイム」ですね。もちろ…

ぼんやりしてるんだけど、何もしないのもー。みたいなテンションだったので、武田百合子「富士日記」（中公文庫）を引っ張り出して読んでました。タイトルの通りに富士あたりでの生活を率直に淡々と書いた日記。なんだそりゃー！と思う部分もありつつ（飲酒…

http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51222767.html まず最初に「赤毛のアン」だったのがよかった。あれは子供時代に素直なら憧れるかドン引きして、大人になってから読むと苦笑いするか、脳みそが勝手に自らの過去を引き合いに出してしまい悶絶するか、か…

長嶋有「タンノイのエジンバラ」（文藝春秋） 梨木香歩「水辺にて」（筑摩書房） 並べてみて、そういえばどっちも表紙の雰囲気が好きで借りることを決めた本だった。と思いました。そして本もジャケ買い（この場合は図書館で借りただけですが）っていろいろ…

友達におすすめされたり、読みたいなーという本が一定数に達したのと、携帯ゲーのターンが一段落ついたので図書館へ。今のところ読んだ本をざっとリストアップ。 川上弘美「夜の公園」（中央公論新社） 佐藤賢一「ジャンヌ・ダルクまたはロメ」（講談社文庫…

ピーター・ジャクソンが監督だというので、まずは安心といったところかな。今回は二部構成で、また1年ぐらいの期間を経ての上映になるようです。若かりしころのビルボや同道のドワーフたちはもちろん、キャラ違うだろうみたいなガンダルフとか、だめを極めた…

「谷川俊太郎質問箱」（糸井重里事務所）を読んでいます。自分が普段からなんとなくやりづらいと思っていた引っかかりを他の人も持っていたり、逆にそれは悩み事になるんだね。という質問もあったりして興味深い。 そういえば、最近この手の本に抵抗がなくな…

ブックオフで背表紙を眺めていて、つい漫画文庫版「宇宙家族カールビンソン」を買ってしまいました。2巻だけあったからそれだけ。本家も全部持ってるんですけどね…久々に虹男初登場を見て和んだ。そういえばあいつ怪人だった。

amazon とか bk1、はたまた書評サイトなどで本の画像を見ていると、これ背表紙の画像もあったらいいのになー。と思います。特に漫画。講談社文庫や創元推理文庫、岩波文庫なんかは基本が全て同じなのでいいとして、新潮文庫は作家ごとに色が違うし漫画文庫に…

全8巻を読み終わりました。わたしの不勉強さときたら堂に入ったもので、三国時代のあとに晋王朝ができたんだよねーぐらいの知識しかなく、どの国が原型になったのかすら認識してなかったので、最後の最後でえええーってなりました。お前かよ！前情報として、…

例によって吉川三国志を読み続けているわけですが、6巻を読み終わった時点でしおりが末尾に3枚はさまっています。吉川英治文庫には必ず入っている涼しげなりんどうのデザインで、3枚とも同じものです。 なんでこんなことになったのかと言えば、注釈が最後の…

週末はだいたいPSPがお供なので進まない。とりあえず劉備さんにおきましては再婚と駆け落ち（というのかなあれは）をやって、一方で長松が登場してるあたりです。なんか孫権がすごく不憫な子に思えてきたので、この先が気になります。 あと劉備ってどこがい…

吉川三国志、どういうわけか今日書店で続刊を買い求めるまで全6巻だと思い込んでいました。8巻だった！先が長い！嬉しいようなどこか愕然としたような心持ちです。でも考えてみれば群像劇だし、劉備が今の状態じゃあと1冊程度じゃ収まらないよね！という納得…

孔明が出てきたよ！ということで兵士がよく燃えています。全編通して、いくらあの大陸だからって兵力ありすぎじゃね！という状態の中圧倒的不利にいる陣営をどうする気なのか楽しみに。勝ちっ放しでも面白くないのよなーというのは読者としての視点ですが、…

http://jumpsq.shueisha.co.jp/contents/topic-shiki/ 小野不由美の「屍鬼」は、文庫にして全5巻という長さにも関わらず、息もつかせずというか息を殺して読み通す感じでした。ゲームの「サイレン」が設定まるかぶりじゃん！と思ったものです。そういえばサ…

そろそろ4巻目に入りそうです。全6巻だから、折り返し地点か。今は曹操の関羽大好きっぷりとその空回りぶりがすごすぎるので先が読めなくて微妙な顔になっていたり、劉備が兎耳と呼ばれているので笑っていいものやら困惑していいものやらという感じです。う…

入門には吉川英治版がいいんだぜ。という風の噂を聞いたので、古本屋で全集を手に入れて読み始めています。実にこれが人生初の三国志。これまで漫画もアニメも人形劇も京劇もむろん小説も、手を伸ばせば届くところにあったのに関わったことがありませんでし…

人の日記で出ていたことを知り、買ってきました。あずまきよひこの本は「あずまんが大王」を買って読みつつ、わたしはこのまんがのどこが面白いと思ってるんだろう？と首をかしげていたのが2巻目ぐらいまで、なし崩しに世界を受け入れてからは、冒頭から完結…

川上弘美「センセイの鞄」（文藝春秋）読了。 以前、図書館で借りて読んだ時は川上弘美作品の中ではさほど好きな本に分類されなかったのですが、派生である「パレード」を先日読み返したのを機に、古本屋にあったので入手しました。記憶よりもよかったな。な…

あれはどこに分類されるんだろう。ライトノベルのさらに上級…？むしろポエム…？とか勝手なイメージを抱いていましたが、ひっそりと謎だったのがケータイ配信で上下巻とかどれだけ長いんだ。それ普通の小説読む方が楽じゃないのか。ということだったので、店…

http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=07028408 加曽利りあら・著、サクセス原案「おさわり探偵 小沢里奈」（ブンブンコミックス）読了。 最初に漫画化の話を聞いた時は、あのシュールさが出せるのか？絵柄とか。と思ってまずもって地雷だろうと思い…

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AB%E3%83%9C%E3%83%81%E3%83%A3%E3%81%AE%E5%86%92%E9%99%BA-%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E4%BA%94%E5%8D%81%E5%B5%90-%E5%A4%A7%E4%BB%8B/dp/4812467217…

川上弘美「パレード」（平凡社）読了。 以前、「センセイの鞄」を貸してくれた人がこれも貸してくれた過去があるので再読です。夏に読みたくなるので古本屋で探していましたが、なかなか見付からないので普通に買った。文章量としては短編ですが、装丁が好き…