【映画】「アンストッパブル」を見てきましたよ

実話が元になっている、無人暴走機関車を止めた機関士の映画です。
冒頭は鉄道会社の日常が描かれ、各々の「これぐらい大丈夫だろう」が積み重なって大事につながっていく様が描かれます。この、まさに慣れやいい加減さからくるヒューマンエラーのおそろしさが印象深かったです。機関車(というか鉄道)のシステムについては知らないことばかりなので、列車を待避させる手順など興味深く見ました。貨車ってうっかり余計につないじゃったりするもんなのか…。というか、それはうっかりレベルでいいのか。
非常に緊迫したシチュエーションの映画ですが、絵としては「機関車がなんかすっごい速く走ってる」「それを追いかける機関車もすごい速い」ぐらいで、わりと地味と言えば地味な感じでもあります。そこを補うのが鉄道会社の運行管理担当者たちや機関士の家族ですが、報道も解説に一役買います。そしてこれが実に邪魔くさい。ヘリがずっと機関車の前に!映してる場合かそれ!みたいな部分と、報道というのはそういうものだし、そうやって手に入れた映像を見ている自分もいるんだよな…という、ちょっと複雑な気分になりました。
手堅く面白い、良作でした。すさまじいパワーで爆走していく機関車が見どころなので、劇場に足を運ぶのがおすすめです。


余談ですが、暴走する電車が舞台の映画では「暴走特急」を観たことがあります。セガール主演のアクション映画ですが、日本でセガール主演で「沈黙のなんとか」という邦題が付いていない、ある意味貴重な一本だという話を聞きました。なんという微妙なラインのレアもの。*1

*1:映画好きの友達に「セブン」を観に行こう。でもあれだけ観ると落ち込んじゃうからはしごしよう!という計画の一部で観ました。友達の判断はとても正しかった。