【映画】「リアル・スティール」を観てきましたよ

ベタな燃え展開で楽しかったです。ロボいいねー。
「時代の変化のおかげで世をすねた父親」と、「母親が亡くなったので父親の元にやってきた子供」という定番の組み合わせで、近未来のロボット・ボクシングを題材とした映画です。暴力を見たいという欲はとどまるところを知らず、とうとう生身の人間を捨ててロボット同士を闘わせるようになったという流れは、ありそうな感じだと思いました。実際、劇中で(二足歩行とは言え)あまり人間っぽくないロボットが闘って腕がもげたりしても、もの悲しさはありますが、人間で同じことが起きた時の絶望感はあまりない。
作中で息子が「どうしてボクシングをやめたの?」という質問をして、「そこはギリギリだぞ」と答えるシーン、その後、物理的にギリギリの足場から落ちる息子を助けたのは廃品ロボットの腕、あらゆる意味でギリギリの場所からされたギリギリの質問によって見付けたロボットで人が再生していく様を描いているのは、非常に象徴的でよかったです。
余談ですが、ラウンドガールの持ってるボードに hp のロゴがあって笑ってしまった。2020年でもヒューレット・パッカード社は健在なのね。